ギャンブラーの誤びゅう
表と裏があるコインが1枚あるとします。
たとえば、「このコインを10回投げたところ、10回連続して表が出ました。
では、11回目には表と裏のどちらが出る確率が高いでしょうか??」
と聞かれた場合、あなたはどう答えますか??
多くの人は、「10回も続けて表が出ているなら、次はそろそろ裏が出るにちがいないと思ってしまう
し、大数の法則に従えば、回数が増えると数学的確率に近づいていくから、裏が出る確率がかなり
高まっているのではないか??」
と考えてしまうかもしれません。この思考傾向を『ギャンブラーの誤びゅう』といいます。
実際には、表が何回連続して出ようとも、次に表が出る確率も裏が出る確率も1/2なのです。
なぜかというと、コイン投げは、直前の結果に影響されない『独立事象』だからです。
前回の結果と次のコイン投げの結果は無関係ということです。
また、宝くじについても独立事象が当てはまり、たとえば1億円が当たる当選番号の最後の1ケタ目が
ハズレていたとしても、ちっとも惜しくはありません。
どう考えても「惜しい!」と思ってしまいそうですが、確率は理論であって、感情ではありません。
そして、大数の法則が働くには、10回程度ではあまりにも試行数が少なすぎ、こんなわずかな試行
から結論を出してしまうことこそ、『ギャンブラーの誤びゅう』なのです。
( ※ 詳細は『「確率」面白すぎる知恵本』ご覧ください )